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健がわたしの姿を想い描いてマスターベーションをしていると気づいたのはいつだろう。
直接確かめたわけではないので真偽のほどは不明だが……。
健がわたしの姿を想い描いて初めてマスターベーションをしたのはいつだろう。
あるいは記念すべき第一回目――ただし夢精?――がわたしだった可能性は……。
わたしがピンナップガールだったならば、それはきっと名誉なことだ。
けれどもわたしはピンナップガールではないし、当時のわたしはまだ中学生だ。
不思議なことに健のその行為に対する不快感はわたしの中のどこにもない。
ただ困ったなと少し思っただけだ。
わたしたち二人は奇妙な生き物。
子供の頃はまるで一心同体。
生まれた場所も血筋もまるで違うというのに……。
健と長い間一緒にいて、わたしは飽きを感じたことがない。
健の方がどうだったか聞いたことはないが……。
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