早田氏野菜の第2幕『踊った大根』

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早田氏野菜の第2幕『踊った大根』

早田氏は会社が忙しい時期になるともっぱらお昼を買い出しに部下に頼まれるような 部下に好かれた人材だった。そしていつも仕事でネイルをぬってシンナーの匂いがする 奇美子も一緒に来るのである。 早田氏と奇美子は並ぶと不釣り合いな援助交際カップルの様で スーツを両者来ていても怪しい関係にスーパーの主婦からじろじろと見られた 今日はクリスマス、スーパ―と言えども恋人が陳列棚の前で手をつなぎ イチャイチャしていた。どけよと思ったものの早田氏は若いエネルギーに負け 他の陳列棚で野菜を見ていた 「くそう・・」早田氏はボソっと心の底から言葉を漏らした 「私にはあんな青春時代なかった!あんなあんなクリスマスを迎えたことなどなかった」そう早田氏は漏らした 早田氏はふと見ると奇美子が不可思議な顔で覗き込んでいた こんな美人がいるにもかかわらず!! 早田氏はスーパーのど真ん中で大根を手にとり股間にあてた そして固定したまま高く突き上げ叫んだ! 斜め45度!若々しい大根が素晴らしい突き上げをあらわにした 早田氏は叫んだ 「我に光あれ!!」 一瞬あたりから雑音が消え周囲の目が早田氏に突き刺さった 早田氏は焦りとっさに出口へと逃げ出し店内で万引き犯として捕まった 「捕まえろ!!」 「やめろ!やめてくれ!!誤解だ!誤解なんだ!!!」 早田氏は地面に顔面につけられて取り押さえてくる人を見上げると これまた美人なストレート金髪のおねえさんでよく見ると奇美子だった 奇美子が店員に「課長、頭おかしいんですか!?」と 店員の女性と奇美子に「疲れていて、つい」と事情を話すと理解して解放してくれた 女達に詰め寄られると彼女たちの胸が動き 「ケツの割れ目のようだ」とぼそりと言った クリスマスイブ、早田氏は急いでトイレに行き奇美子を待たせたまま 電車の中で暴発しそうな自身の下半身テロリストを 駅構内のトイレでペロリスト、リスペクチュア―???した 「はぅぅぅ!!・・・くっ、くぅう、、、金髪の戦闘民族めぇ!!・・・くはぁあ」 早田氏のピストルは早打ちだった image=497408943.jpg
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