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村山『そういえばよくテレビで自業自得な目に遭う悪役って見るけどどうなんだろ?』
広一『僕ああいうの好きじゃないんだよね。なんか悪役にしても人間っぽくないし』
村山『でも悪役って大概あんな感じじゃない?』
広一『仮にノンフィクションだとしても本当はあそこまで露骨じゃないよ。テレビのあれはまるで悪いことをすることに喜びを見出だしてる中学生のようだよ』
村山『まあいくら性格が悪くても自分で悪いことしようと自覚してやる悪役も珍しいしね』
広一『確かに悪役は倒されるのが宿命かもしれないけど、でも皆倒されることを目的に動いている訳じゃない。それにちょっと道を外れただけで悪役と呼ばれるのはちょっと悲しいかな』
村山『それにその感じ方は立場で結構変わるしね。クラスで人気者の人は皆から好かれてるけど、友達がいない人には疎ましいものにみえるし』
広一『ある本で読んだなぁ。全方向で良い奴だけの人間もいなければ悪いだけの人間もいない。なのに世の中は良い人になろうとして悪いだけの人を作ろうとする。まるで生け贄みたいにさ』
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