友達

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広一『……ねぇ、そこの君』 村山『あ、あの人たち行った?ごめん助かったよ』 広一『別に、僕は本当に村山って人を見てないからね。その村山が君ならあの素直な子に通告してやろうか』 村山『ちょ、やめて!なんだよ、少しは良い奴かもって思ったのに』 広一『この世に全年齢対象の良い奴なんかいないよ。パワポケみたいに全年齢の皮被ったゲームはあるけど』 村山『パワポケが悪くみえる言い方をするなよ!まるでパワポケが偽善者に聞こえるよ!』 広一『ああそれはすまん、でもこの世に全年齢対象の良い奴がいたらそいつは物凄く不幸なんだろうって思うわ』 村山『なんで?別に良い奴なら幅広く好かれそうじゃん』 広一『人間って良い所と悪い所をいっしょくたにした生き物だろ?そんな人間が悪い所を見せれないって運動しても汗がかかないみたいな感じにバランスが悪い』 村山『まあ確かに、もし天秤に良い所と悪い所を分銅に例えて乗せたとき、それが傾いてたらちょっと嫌かも』 広一『それも極端にな。全く水平も気味が悪いが傾き過ぎるのも問題だ。それに良い奴だけの人間なんて腹の中に何溜め込んでるかわからないしな』
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