エピローグ

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6-6  よくわかっていないらしい。  主と恋人が同じ人物だった場合、独立が別居になってしまうこと。 「私たちが離れて暮らしたことって、ほとんどないと思うんだけど。どうして今になって、私から離れたいと思うの?」 「だってぼくは、おとなのティオとして主を、あなたの名誉も守りたいんだ」  うん、正しく育てすぎたかもしれない。  主としては、ティオを独立させたほうがいいのだろう。  それも社会勉強になるし、私だけに閉じ込めてしまえば世間知らずな大人になってしまう。 「……バーランドの別宅があるんだけどね」 「えっ?」 「母が若い頃に住んでた家で」  君と一緒に暮らせたら、と思わないこともなかった。 「貸して……くれるの?」 「まあ、君さえよければ」
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