3 地上へ

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3-8 「……あの、地上でティオたちを助けてるんだよね? ぼく、水のティオからきいて知ってるよ」 「あー……っそ。その高貴な天使なんとかしろよ、危機感なさすぎだろ」 「うんー……」  なんとか、って言われても、どうしたらいいんだろう。 「悩むな。起きたらさっさと連れて帰れ」 「空気が大丈夫なら、ここに寝かせておくから、やっぱり、夜になるまででいいから、おしごとできない?」 「百の感謝なら、適当に人間に声かけて感謝されるようなことすりゃーいい」 「……じゃなくて、地上のお金がほしいんだっ」 「カネ?」 「地上で買いたいものがあるんだっ」 「……んじゃ、両替してやるよ。天の紙幣出せ」 「リョウガエ?」 「天の紙幣を、地上のお金と交換してやるよ」 「ぼく、……持ってない」  おつかいはしたことあるけど、自分のお金ではない。  必要なものはイグノトルさまが買ってくれたから、ほしいとすら思わなかった。
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