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3-11
おしごとが何なのかの説明もされないまま、初めて出会ってしまった人間は、ぼくを目にしていきなり悲鳴をあげた。
「きゃー、理想の子ぉー!!」
女の子なのに、緋のティオと似たような青いズボンで、男の子みたいな格好をしている。
天では女性は必ずスカートかドレスなので、なんだか不思議だ。
「あ……、あの……初めまして」
「初めまして。今日はよろしくねー」
わー、と嬉しそうに両手をふってくれた。
俺も着替えたぜー、と天のゆったりとした衣装に身を包んだ緋のティオが戻ってきた。
「あっ、あの寝てる人も、もちろんそうよね!?」
何がそうなのかはわからないが、イグノトルさまを働かせたくはない。
「えっ、……寝てるから、だめ」
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