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≪ナイル≫
あと少し
あと少しで貴女を――――――
ガコンッ
その音と共に首に吊られるアリナ様
その光景が事実なのか方針状態の私には理解かできなかった
それでも着々とアリナ様との距離を縮める
「ア、リナ…様…」
カタカタと体が震える
私はこんなに弱かったのか
貴女がいなくなった
それで私はここまで落ちるのか
目の前には顔の見えないアリナ様
「「外すよ」」
双子の護衛隊がそう言って布に手を近づけた
「待て」
その声に誰もが驚いた
勿論私も
まさかこの方が止めに来るなんて思いもしなかった
「王様…」
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