終わりと始まり

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王様は双子の護衛隊に手で下がれと命ずる 二人は頭を下げ死刑台からおりていった 「アリナ」 笑うわけでもなく 悲しむわけでもなく ただ無表情で名前を呼ぶ そしてゆっくり ゆっくりと布袋をアリナ様の顔から外していく アリナ様の顔が見えた瞬間誰もが驚いた それは勿論先程まで無表情だった王様でさえ目を見開いている 民衆はざわめくのをやめ息を飲んだ 「アリナ様…どうして…」 どうして最後の最後まで貴女は 〝笑っているのですか〟 ナイルend
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