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今夜は聖夜、神の生誕祭
そこに妖怪が1人なにやら準備をしていた
「天?なにしてるの?」
白い袋にいつとは違う赤い服を着て準備をしている天に話しかける
「ああ、無道に頼まれたんだ」
「なにを?」
「今年のサンタクロース」
「あれって委託型だったんだ…」
「去年は狂だったらしい」
「狂さんのサンタクロース…」
想像ができない
「ついてくるか?今夜から配り始めるが」
「いく!」
「じゃあ、これ衣装な」
夜狐は差し出された赤い服を受け取る
「これ着ないといけないんだ…」
「これを着ないと子供に見つかるからな、この服は着ている者を一定以下の力がないと視認出来なくなるんだ」
「へー」
「で、これに乗っていく」
天の指を指す先にはトナカイとソリがあった
「これに乗っていくの!」
子供のように目を輝かせる夜狐を見て苦笑する天
「じゃあ行くぞ」
先にソリに乗り手を差し出す
「うん!」
手を取り、足元に気をつけながらソリに乗る
「しゅっぱーつ!」
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