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配り終えての帰り道そろそろ日の出の時間帯
「終わったー!」
「お疲れ様…」
「なんだ?元気ないけど」
「なんでもないよーだ!」
「なんでもなくないだろ?」
「しつこい~!」
「はあ、そういえば、お疲れ様、これはお礼だ」
思い出したかのように箱を取り出し渡す
「え?これなに?」
「プレゼントだよ、今年限りのサンタクロースからのな」
「ありがとう…」
夜狐は大事そうにプレゼントを抱えた
「開けていい?」
「いいぞ、あんまり良くない物だがな」
箱を開けると髪飾りが入っていた
「あんまりこういうのには慣れてなくてな、気に入るといいけど」
「すごく嬉しい…似合う?」
身につけ、こちらを見る
「よく似合っているよ」
真っ黒な髪によく映える赤い花の髪飾り
「でもこれ燃えないかな…」
「大丈夫だ、絶対に燃えない素材で作った」
「作ったって…手作り?」
「教えてもらいながらな」
「ありがとう…すごく嬉しい!」
朝日を背に笑う夜狐に見とれてしまったのは彼だけの秘密
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