LASTQUEST:Ar tonelico

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突然何を言い出すんだって顔をするのは当然だと思うし、オレも出来ればこれが答えであって欲しいなんて思ってない。 だけどここが最後の場所『ニヴルヘイム』で、ここが『フヴェルグルミルの泉』であるのならば、残念だけど立てた仮説はこの場所ではっきりと証明させなければいけない。 それでも最後まで信じたくなくて、確かめようとしなかった。 「リンゴですか?それなら私も……」 懐から出したもう1つのリンゴ、それを見て絶望的な気持ちになったけど、涙は辛うじて出すのを堪える。 「……開錠『ダヴィンチコード』」 「斗真?」 「この2つの果実の名前が『無常の果実』と『知恵の実』である可能性を示せ」 「澤村?この2つのリンゴに名前……」 「……解………2√3……」 拍子抜けする位簡単な答えにも、すぐに言い出せない自分がいる。 その姿はどう見ても変人の奇行に見えているのは、2人の訝しげにオレを呼ぶ声を聞かなくてもわかっている。 オレ達の複雑な感情などお構いなしに、本は規則的にページをめくると、答えが書かれたページを的確に開く。 (やっぱり…)
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