二年と月と日

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詩を書き始めたのは 夢が潰えたと気づいた時だったかもしれない 抱えきれない不満があったと思う 自分の中が空っぽで 自分の存在が無価値で 悲しくて悔しくて ワープロに300ページも 書きためた思いは誰にも届かせられず フロッピーは太陽の熱に負けてひん曲がった あれから20年たってそれでも 消えなかった思いを このサイトに書き込んだ 「月になる。今日から。」と 願った私の言葉は それでも誰の目にも留まらなかった 読んで欲しかった… でも どうやったら読んでもらえるのか? 解らなかった ある時… 誰かが読んでくれた 嬉しかった… 思い出せる詩はあっという間に無くなってしまって 毎日新しいのを書いた 駄作でも駄作じゃなくても ダサくてもダサくなくても とにかく毎日書いた… テーマもばらばら 誤字や脱字も 操作がわからなくても とにかく毎日 書いたんだ 閲覧1が待ち遠しかった スライドコメントが待ち遠しかった コサリンちゃんやはちさんが現れて 好きな人がひとりずつ増えていった あれから二年の月日がたった
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