パパと呼ばないで

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うちの娘ちゃんは りのちゃんだ もうすぐ18歳らしい 恋人はまだいない 彼女は私をブーちゃんと呼び 母親の事はマリと呼ぶ そういう風に育てた 小さい頃は特に可愛かった そのおしゃべりが… 「マリはしゃあ」 「ブーちゃんはしゃあ」 その舌足らずに随分癒やされた それでも外では お父さん、お母さん 父親、母親と 使い分けているそうだ そりゃそうだ 親が教えなくても 社会が教えてくれる事は たくさんある 彼女が生まれた時… 娘だと知った時… 嬉しかった 不幸の連鎖が1つ断ち切れた 気がしたから ストリートチルドレンだった親は 自分で育てる方法が分からず またストリートに子供を捨てる なんて聞いた ホントかウソか もし、息子が生まれたら 父親に叩かれて育った僕は 僕と父親の親子関係しか 想像できないで… 不幸を連鎖させてしまいそうで… イヤだったんだ だけど… 彼女はとてもいい娘ちゃんだった おかげで 一度も手をあげた事はない 思うに… 子供はさ 叩かれなきゃならないような 悪い事なんて できないよ。 叩かれなきゃならないのは… むしろ…
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