イチローの話

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僕らは差別される側にいたんだ カテゴリーは"悪い子" 題名は"養護施設" 僕らの施設には 在日朝鮮の子も居たし 同和の子も居た 知的障害の子も 彼らには更に "色メガネ"がついただろうね たださ どんな子供もただの子供なんだよ 6つか7つの頃だよね 小学校に入って、すぐに仲良くなった友達がいた 清水くん 彼は自分の家に誘ってくれた 「一緒に遊ぼう」ってさ 嬉しかったね 小学校に入って初めての友達 彼の家についたら お菓子とジュースが出て来てさ ちょっと驚いた… もちろん嬉しかったよ たださ 自分の家しか知らないじゃん つまり 自分の置かれている環境しか知らないのよ その頃は で 向こうの母親に色々聞かれるよね 子供だから正直に答えますよ 僕が彼の部屋に入るやいなや 彼の母親がこう言うの 「〇〇ちゃん!!そろそろ帰ってもらいなさい」ってさ
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