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三学期最後の期末テストの試験勉強を卒業する何人かでしてたんだ。
番長の常ちゃんがさ
イチローに大声で怒鳴り出してさ
「ええから言えや!!」
常ちゃんはとても強かったからね
地域の有名人だから…
イチローみたいな奴を守る事はあっても、責めるような事は絶対しないタイプだった
しかも施設全体がもう
卒業おめでとうムードだったから
そんな平和な時にさ
心配になって
「どうしたん?」って
聞いてみた
「いや、俺らがイチローを馬鹿にしてるって言いよるんや。そやけど、俺はそんなつもりないから"違う"って言うても、"いや馬鹿にしてる"って言い張るから"何処が馬鹿にしてるのか言えや"って言うても"殴られるから言わへん"って言いよるんや」
「"俺ら"って俺もか?」
イチローは頷く
思いあたるふしがない
いや、小テストの事か?
それならしょっちゅう馬鹿にしてる。今さら口をふさぐような事ではない…けど
「小テストか?」
イチローは首を横に振る
「言えや」
「いやや」
押し問答は長時間続いた…
「イチロー、俺らもう卒業や。今さらお前殴って何がおもろいねん。殴る気があったら、もうとっくにどついてるやろ?なんか気持ち悪いやろ?このままじゃ!だから教えてくれ。俺らはお前の何を馬鹿にしてるんや?」
イチローがいよいよ重い口を開く
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