Teenage Dream

食事も終わり、成人した先輩たちはビール、酎ハイなど、各々で持ち込んだアルコールで賑やかにはしゃいでいた。

　私はまだ未成年なので、先輩が飲ませようとするアルコールを頑なに断ると、飲んでいないと思しき学生たちに飲め飲めと次々に絡んでいた。

　ドンチャン騒ぎは深夜まで続き、あちこちに転がった空き缶や食器、つまみの空き袋を片付けるのは、やはり後輩の仕事だ。

　リビングで片付けをしていると、そっと扉を開け、外へ出る人影を見た。
　誰なのかはわからなかったし、酔い醒ましだろうと思い他には気にもとめなかった。

　一通り片付けを終え、酔っ払って雑魚寝をしている先輩をまたぎながら床についた。
　こうして私にとって初めての合宿初日は幕を閉じた。