聖なる夜に

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「これが私からのクリスマスプレゼントだからね。楽しんでもらえた?変態さん」 なんて、バカな質問を投げかけてくる彼女が死ぬほど好きで、殺してしまいたくなるほど愛おしかった。 「変態なのは君もだろ?首を絞められて悦んでしまう変態さん。あと、バカな事を聞くなよ、楽しかったに決まっているだろう」 電気をつけると、彼女の首筋に赤くなってしまっているのを見つけた。 「跡、残ったらごめんな」 「いいよ、気にしないから」 即答で答えて笑う彼女は不覚にも可愛いと思えてしまった。そう思ったことがバレるのも恥ずかしいのですぐに話を切り替え話しかける。 「今日はありがとう。楽しかった」 「いえいえ、どうせなら泊まっていけば良かったのに」 彼女はカラカラと笑いながら言った。 「バカ言え、親御さんもうすぐ帰ってくるのに、僕がいたら気まずいだろ」 「それもそうね」 2人でひとしきり笑った後、僕らは別れた。 僕らはお互いの異常性を受け入れた。きっと僕らの人生はこれから大きく変わっていくだろう。 今の僕らには何も見えない。けれど、僕らはその未来に期待を抱いて、ゆっくりと歩き出したのだ。
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