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私立天盾顛覆高校
制服も髪型もバッグもつねにシンプル。
ここに通う人達は、皆違うクラス。
「ついに、来たよ…、神様」
受験を控えて、さっさと終わらせれば一石二鳥の晴れ日だ。
そっと他人の方を、チラリっと見やる
声が聞こえた
「受験会場って、確か前もこうだったよね~」
「あぁ、そうだね」
「そっちと同じクラスになれるかなぁ~?」
「さぁ」
なるほど。
皆、自分が高校生活が始まるからってウカウカしてるのか。
…多分、俺も…。
俺の格好は、やからから見てみれば『女装』
恥ずかしいと言うか、言わないかの問題点だ。
なぜこんなことまでされなくてはならないのか。
親の顔が見てみたいよ!って…俺、親いるんだっけ(笑)
俺は、もともと女みたいな体系をしていた
そのため、クラスメイトからは「オカマ」とか「女子なんじゃねぇの?」
とか言われるくらいだった。
でも、今はごく普通に生活している。
中学生になって、入学式のときに先生に言われたこと
「男子が一人、足りないんだけど~?」
そのときは、すっごく焦った。
女装されていて、もし俺が、女子だと言うのならば?
どうすれば良いか、考えたくもないくらい、腹が立った。
女として生きていかねば!
そう考えた俺は、眼帯(マット系)を右目に着け、
灰色のミディアムヘアに染め変えて…。
ってこれ、完全に校則違反してるっぽいじゃん!!。
これを見ていた女子や男子はあっさりと
「なんのつもり?」
「校則違反だめなう」
すっごくしょうがない事までぶっ刺さった。
いや…、ありがたいよぉ…。
さっそくクラスへと向かう。
階段をのぼ…りたい…けど…
くっそ~ぉっ!、登れない!。
スカート短すぎて、パ○ツまで見えそうなんだよ~!。
あぁ…、神様、俺はいったい、何をしたら良いのですか…
すると
「あの…、大丈夫?」
と、女子のグループを抜けた人が、俺を見ながら、手を伸ばした
「あ、ありがとう…」
「いいえ、とんでもないよ」
どうやらコイツは優しくて、とっても外国人とは言えないくらいの奴だ。
ん?、コイツ、スカートの下に七分丈スパッツを穿いている。
つか、カッコいいっ!!
これじゃあまるで、俺が女で、コイツが男じゃねぇーかよ。
初めて「恥」というものを知った。
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