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すると不意に欠伸が出る。
心地良い疲れがある。
でも始まりはあんなに怖かったのだ。
思い返しただけでもぞっとする。
「わたし、今日毀れてしまったかもしれません」
「ははは……。思い過ごしだよ。一晩寝れば元通りだ」
わたしは自由になった手で玖珂さんの股間で小さくなっているペニスをそっと触る。
それから脚をまわし、ベッドの外に出る勢いをつける。
ついで身を弾いて立ち上がるとバスルームに向かう。
玖珂さんのつい先ほどの言葉を頭の中で何度も繰り返すように唱えながら……。
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