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「えーと、確か〇町□番地にある地下駐車場にとまっている黒いベンツに乗っている人に届ければいいんだな。地下か・・・・。たぶんその人も黒いスーツにサングラスなんだろうな。依頼主の人もみんなサングラスをかけてたし。」
すこし恐くなった俺はヨシッと掛け声をかけて諭吉のために地下駐車場を目指した。
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10分ほど歩いて地下駐車場についた俺はすぐに黒いベンツを見つけ、その周りにたっているグラサン5人組にガンを飛ばされた。
「あのぅ、先崎さんに頼まれたものを持ってきたんですけど。」
(先崎さん→バイトの依頼主)
そう俺がいうと、一番下っ端そうなアフロの男が近寄ってきた。
「おう、さっさその紙袋かせ。」
アフロが俺から紙袋を雑に奪うと中から小麦粉をつり出すとそれをオールバックの男にわたした。
「瀬文さん、チェックお願いします。」
瀬文と呼ばれた男は小麦粉を一握りとりだすと鼻から一気に小麦粉を吸い口をモゴモゴし始めた。
「ん?ボス、これニセもんですよ。小麦粉ですわ。」
あ、本当に小麦粉なんだ。いや先崎さんそう言ってたし。いや別に何も怪しいと思ってないし。でもこれで犯罪の片棒を担がなくていいな。よかった。
いや、やばくねコレ?
俺の予感通りアフロが大声で怒鳴り始めた。
「てめぇ、これはどういうことなんじゃ!ぶっ殺すぞゴラ!」
あぁ、やばい。
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