第1章

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「そろそろ臨月ね……。子どもの名前は……そうね。双子だから、栞と椿というのはどうかしら?  栞は読書家で、知力があって、聡明で、日本一の大学を現役合格するの。 それで、将来は開業医。母親の私の健康を見守ってくれる。 椿は容姿端麗で、バレエも日舞もお手の物。あちらこちらの芸能事務所から要請があって、未来は玉の輿。 私の老後はお金には困らない」 「……お母さんあなたが心配だわ。想像妊娠もいい加減にしなさい。」
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