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俺たちは五十嵐志木、そして3人目の被害者「五十嵐 ミサ」の家へと来ていた。
令状は殺人事件の容疑。
だがその建物には異様な空間があるのを新島、俺も感じ取ったのだ。
「神崎、なんかおかしいぞこの建物。」
「お前もか。どうやらまずい建物のようだ。」
「警察だ!五十嵐志木!いるなら出てこい!」
返事がない。
立てこもっているのだろうか。
それにしては静かすぎる。
ちょうど近くにいた警察も駆けつけ、家宅捜査の準備は準備万端だった。
新島が「開始!」と叫ぶと一斉に中へと入った。
五十嵐家は一軒家、鍵はなかったので勝手にこじ開けた。
今回の家宅捜査は強制だった。
俺は家宅捜査がトラウマになりそうな出来事が待ち受けていた。
「おい…なんだこれ」
ある刑事の声に反応し、その部屋へと向かった。
そこにあったのは売春婦になった五十嵐ミサの写真がたくさん撮られていた。
「…決定だな。」
「お前の言う通りだ、神崎。」
五十嵐ミサ 表 主婦。裏 売春婦
主婦としてあるまじき行為。
その写真にはさすがに吐き気がした。
「最近まで使ったあとがあるな。」
「ここに来させた刑事には申し訳ないことをさせたな。」
「仕方ないことだろ、これも仕事だ。」
と話していると
「か、神崎さん!来てください!」
突然俺の名前を叫んだ。
急いで駆けつけると
「あれ、あれ…!」
それは血の跡がたっぷりとついた床に倒れている五十嵐志木の遺体だった。
「…!?」
これには俺も驚きを隠せなかった。
五十嵐志木の死。
それは驚くべきものだった。
彼は犯人に近い一番存在がここで死を遂げる。
「神崎、これって事件解決でいいんだよな?」
新島は俺に尋ねる
いやこの事件まだ謎ばかりだ
これではまだハッキリ犯人死亡と断定は出来ない。
「いやわからない。まだ謎ばかりで断定は不可能だ。」
「んじゃはやく抜けて後は捜査一課に任せようぜ。
俺もこの事件終わってないような気がするんだ。」
「ああ。」
捜査一課に電話し、一緒にいた刑事達と家を出た。
俺、新島はこの場所から立ち去った。
犯人は誰だ?
五十嵐志木を殺し、そして3人の命をなくした犯人はいったい…誰だ。
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