ジャック・ザ・リッパーの後継者 前篇

3/9
前へ
/54ページ
次へ
「現在発生している通り魔事件だ。」 「通り魔事件って最近起きている連続通り魔殺人事件のことですか~?」 「その通り。現在3件も発生している。 同じ犯人だと思われている。」 「被害者の名前は?」 「「四島 幸子(しじま さちこ)」、「遠山 咲(とおやま さき)」、「五十嵐 ミサ(いがらし みさ)だね。」 「犯行に使われたやつはなんですか?」 「ナイフだね、それで何箇所も刺したみたい。」 「ひどいことをする人ですね…」 「被害者に共通点はありませんでしたか?」 「それについてはまだ警察はわかってないみたい。」 俺は事件の遺体写真から気になる箇所を見つけた。 「カナ部長。」 「どうしたの?」 「もしかしてこの3人の被害者は既婚者だったりしませんか?それか妊婦。」 「いや…それはわからない。 後で確認してみるね。しかしなぜだい?」 「3人の被害者とも婚約指輪した跡があるので気になったんです。」 「婚約指輪の跡…わかった。 捜査一課達に聞いてみてくるね。」 「ありがとうございます。」 「凄いですね神崎さん!」 「いえ、少し気になっていたので。」 「どうせ関係ないだろそんなもん。 はずれだよ、はーずーれー。」 「新島。あなたは神崎さんが来てから大分うるさくなりましたね。 まるで豚のようだ。」 「秋山…てめえ…!」 「秋山さんは新島のことを危険視している。 警察にいてはいけない人材として。 「はいはい、そこまでにして」 「それじゃ神崎と新島は外に出て、事件現場の調査をお願い。」 「わかりました。」 俺と新島は事件現場へと向かった。
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加