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俺は零課に電話した。
「もしもし神崎さん?どうしたんですか?」
「3人目の事件現場で婚約指輪拾ったんだが夫とかいるか?」
「はい、それについては部長が調べてました。」
「どうだったんだ?」
「夫の名前は「五十嵐 志木(いがらし しき)」。
フリーのライターです。」
「わかった、他もわかったら連絡してくれ。」
俺は電話を切った。
「五十嵐 志木って男、確かゴシップマンじゃねえか。」
「ゴシップマンって嘘の記事ばかり書くあのゴシップマン?」
「ああ。今回の事件なんて嫁が亡くなっているのに平然と仕事しているのも気に食わねえしな。」
新島が言ってることには一理ある。
なぜ大切な人を奪われたにも関わらず彼、五十嵐は仕事をしているのだろうと。
それには俺もおかしいとわかった。
「今すぐ五十嵐のところへ行くか。」
「ああ、叩き潰してやるぜ。」
まだ犯人と決まってはないがな。
俺たちは五十嵐志木の仕事場へと向かった。
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