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「あっ、そう……」
銀狼は暇さえあれば女性を口説いてるし、銀狼自身、前身が貴族故に、洗練された仕草と口調で、女性にかなり人気がある。
だから、当然すぎるほどの理由なんだが……
人が嫌々パーティーに来ていると言うのに、能天気な理由を聞かされれば、自然と眉間にシワがよる。
そんな私を見て、銀狼がクスリと笑い、ビール瓶を私の頬に当ててきた。
「んなぁ!? 冷たっ!? って、何をする!! あんたは!!」
冷えたビール瓶を唐突に頬に当てられ、思わず、後退りする。
「アキラちゃん、妬かないでよ」
「誰が妬くか!!」
「てかさ、アキラちゃん、いつもそうしてれば? ドレス着て、今みたいなリアクションして……そしたら軍で反感買われなくなるよ?」
「……バカ者、更に反感買うわ」
「ええ~? 良いと思うんだけどなぁ~。だいたい、アキラちゃんはガードが堅すぎるんだよねぇ。どこの城塞だよって堅さなんだもん」
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