第1章

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秋晴れならぬ冬晴れのいい日だが、寒い! なんで12月に式を挙げることにしたかな! そこは、後輩だったあいつや奥さんになる人の都合もあるから仕方ないんだろうが。 本来なら鳥居から拝殿まで新郎新婦が歩いていき、招待客たちはそれを両脇で見守るらしいが、やはり寒いせいか本日はそれがないという。 時間になったら、拝殿で式を執り行い、それから別館で披露宴。 まだ少し時間があったので、俺は拝殿にお参りした。 お賽銭を上げて、二拝二拍手。 その際、心の中で自分の名前を住まいを言い、今日結婚する二人の幸せと、ついでに店が繁盛しますようにとお祈りさせてもらった。 最後に、もう一度礼。 そして、振り返ると。
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