第1章

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心配だと言われてもなあ。 むしろ、神社婚なので。 「タカさんウカさんが守ってくれますから。」 いつも首から下げているお守りは、高天原に直結の半盗撮盗聴アイテム、プライバシーダダ漏れというありがたみに欠ける縁起物だったりする。 神社というからには、何かあったらあの二人の力が守ってくれそうな気がするんだ。 悔しがる吸血鬼はおいといて。 俺は、式当日、新幹線でN県に向かった。 2時間少々の時間でつくなんて、便利だよなあ。 太平洋側から日本海に面した県に。 駅からバスに乗って、あらかじめ聞いていた停留所で降りれば、そこはもう神社の目の前だった。 そして、今に至るわけだ。
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