第1章

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拝殿の中は、思ったよりずっと暖かかった。 どれだけ寒いだろうと思っていたが、今時の神社はこんな場所も暖房が入るのだと、感心した。 そりゃあそうだよなあ。 今や神社も客商売なんだよと、以前ウカさんが言っていたのを思い出した。 正月なんてどれだけ人間が厄払いに来ると思っている、賽銭だけでなく初穂料も結構な収入になるんだし、参拝客を呼び込むためなら神社だって暖房くらいいれるだろうよ、と。 やがて、式が始まり、羽織袴の後輩(歳とったなあ、あいつも)と、白無垢の花嫁が入ってくる。 ぼーっと式の進行を見ていた俺は、ちょっとだけいいなあと思っていたりした。 俺もいつかは結婚できるんだろうか。 するなら、やはり神社婚になりそうだよなあ。 教会で式なんて、タカさんウカさんが許してくれそうにない。 いや、逆に教会の式を面白がって、参列者を装って来るかも・・・・・・その前に彼女作りだよなあ・・・・・・はー・・・
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