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「俺さぁ、その子のこと知らないしさぁ、悪いんだけど……」 本当に申し訳なさそうな瞳をした先輩。 〈……悪いけど、こんな俺で本当にいいの?〉 こんな風に言葉を続けて欲しい。 先輩を見つめて強く願う。 心で強く願い続ける。 お願い。 お願い。 お願いしまーす。 突然、困り果てていた先輩の表情が緩み優しくなる。 「その子のこと知らなく悪いんだけど、そんな俺でも本当にいいのかな」
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