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「何言ってんの。 分からないから、ドキドキしていいんじゃない。 わかってたら、恋なんて存在しないかもよ。 さあ、ケーキ食べて元気出してよ!」 テーブルにはダージリンとクリスマスデコのケーキ。 「あのシュウくん、遥香の気持ちが分かっても告ってたと思う。いや、絶対告ってるよ。頼りないって言われるのわかってても」 「だからそれは忘れて……」 「シュウくんじゃなくても、誰だって、近くても遠くても自分の想いに向かって行くものだと、私は思うな。だから、元気出して」 自分の思いに向かって…… 「ありがと。元気出すから紗英のおごりね」 「げっ」 紅茶を吹きそうになる紗英。 「冗談、冗談」
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