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「だからね、水と油を一生懸命混ぜていた先輩を褒めてあげるね」
姫川くんの大きな手が私の頭にのり、撫でてくれる。
待ち焦がれていた安心感に襲われる。
すぐに離れた手に、とてつもなく大きな不安が押し寄せてくる。
「もう少し……」
「何?」
覗き込む濃い琥珀色の大きな瞳。
「もっと、頭……」
悔しくて、そういうのが精一杯。
姫川くんはニコリと笑うと大きな手を私の頭に戻して、ゆっくりと撫でてくれた。
!
大きな手から私の頭へ、姫川くんの強い気持ちが流れ込んできた。
紗英といた時に『相手の気持ちが分かれば』って強く思ったから?
姫川くんの気持ち、全てわかった。
「シュウくん?」
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