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ようやく国立総合病院の救急外来に辿り着いた。
救急外来で優先度を決定するためのトリアージュには、乳児から老人までたくさんの人々が並んで待っていた。
早く、してくれ……
焦れったい気持ちで待っているが、一向に列は減る気配がない。
時間だけが虚しくすぎていく……
ようやく2時間して通された。
「朝起きたら息苦しそうな呼吸と熱があって、寒気もするみたいで......」
息せき切って病状を説明すると、
「では、後で御呼びしますので番号札を取ってお待ち下さい」
体温を測り、簡単な検診をすませると、事務的な対応であっさりとトリアージュを出された。
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