急変

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 「もう10時近い……3時間近くたってるわね。   バルト医師、呼んできてくれる?」  もう一人の看護師が頷いた。  エレベーターが止まると、ストレッチャーとともに病室へと向かう。  もう一人の看護士はバルト医師を呼ぶ為に別方向へと歩いて行った。  アンジュの病室と思われる場所にストレッチャーが運ばれ、ベッドへ移された。  4人部屋の重苦しい陰気な雰囲気が漂う、アンジュにはおよそ似つかわしくない病室だ。  「バルト医師が来るまで待ってて…」  看護師は足早に去って行った。
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