モノローグ ーアンジュの独白ー

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 街灯の下まで彼が歩いた時、ふと上を見上げた。  わ、もしかして気づいたのかな......  少しカーテンの陰に隠れるようにして覗いたけれど、どうやら彼は私に気づいたのではなく、空を見上げているだけのようだった。  街灯に照らされた彼の顔がくっきりと浮かび上がって見えた。  なんて、綺麗な顔立ちなんだろう......  ......でも、とても寂しそうに見える。  それが、ルネ。  私が君を初めて見た時の印象だった。
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