モノローグ ーアンジュの独白ー

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 それから退院するまでの間、毎日病室から君の姿を探すようになった。  君はいつも一人で広場を歩いていた。  そして、いつも下向き加減で、その背中はとても寂しそうに見えた。  私は、君の背中を見るたびに、触れたい......そう思うようになったの。    2週間の入院生活の後、私は退院して叔母夫婦の元へと戻った。  私はそれからも、時々君のことを思い出しては、今頃何をしているんだろうって考えるようになったわ。  
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