モノローグ ーアンジュの独白ー #2

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 私の死顔を呆然と見つめるルネの姿。  涙さえ流さず、ただ私の顔を見つめているその姿に、私の胸は引き裂かれそうだった。  看護師によって私が運ばれていなくなった後も、真っ白なシーツを見下ろす君。  私はただ、泣きながら  繰り返し、  ごめんなさい......と言うことしか出来なかった。  ルネ、好きになってごめんね。  君の孤独を深めてしまってごめんね。  すごくすごく好きなのに......  ずっとルネの傍にいて笑っていたかったのに  君にそんな未来を与えることが出来なかった。
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