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部屋に戻ったルネは、1年前のあの日からずっと机の上に置かれたままのクリスマスツリーに目をやった。
そっとクリスマスツリーを抱き締めるルネ。
-----彼の心に変化が訪れた瞬間だった。
私の心が、温かさで満たされていく。
「っっ......ヴっ…ッグ……ヴぅっ……」
ルネが...泣いてる......
ルネが嗚咽を漏らしながら泣いていた。
ルネ...
ルネ......
ごめんね、ごめんね......
抱き締めたい...
けれど、私の手は彼を抱き締める事は出来なかった。
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