第1章

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「霊能者とは違うんですか?」 どうやら的外れな質問だったらしく、お婆さんはほほほ!と大きな声で笑った。 「あらあら、私ったらすっかりあなたを混乱させちゃったのねえ!違いますよ。私に幽霊だとかそんなものは見えませんもの。」 そんな力はこれっぽっちもないのよ、残念ねえと言うが、あった方がよかったのか? 「ですから、私に感じられるのは、主に神様のお力なんですよ。」 それで、俺のお守りに気づいたのか。 確かに高天原のタカさんウカさんに直結しているが。 「それと、私とあなた、もう一つご縁があるんですよ。」 え? 何のことだろう。 このお婆さんとは初対面だし、この県ですらほとんど来たことがない。 俺が首を傾げると、お婆さんが教えてくれた。 
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