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西暦2063年3月15日
AM8:15
『公立夜魔兎(ヤマト)高等学校』校門前…
陸の国有数の公立高校である夜魔兎高校は
めでたく卒業式を迎えようとしていた。
あちこちでは卒業生が高校最後の日という事で
友人同士で写真を撮ったり卒業アルバムに
それぞれの思いを書き込んでいる。
そして校門の正面に立ち校舎を眺める
1人の男子生徒がいた。
少し長めの黒髪を右に流して
こめかみ辺りで2つのピンで止めており
黒の学ランの下に赤いパーカーを着ている。
「はぁ…もう高校生活終わっちゃうのか」
ボソッと怠そうにそう呟いた。
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