陽だまりのある場所

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 ──……傍に いたいの  そんな僕を闇の深淵から救いあげてくれたのが、君だったね。  君は、こんな僕を、心の底から愛しいと、想ってくれた。  何より、その心にはウソもイツワリもなかった。  僕は、事件に探りを入れに来た探偵という立場にあった君を、利用しようと思って近付いたのに、君はそんな僕に、一人の人間として惜しみなく感情を注いでくれたよね。  君は誰よりも辛くて苦しいものを背負っていたのに、いつも前向きであろうとしていたよね。  笑顔でいようと、していたんだよね。  でもあの時、僕がそれを泣かせちゃったんだよね。  ごめんね。  全ての黒幕が僕だって知った時、君の心が真っ白になったこと、僕は自分の能力で知っていたんだよ。  事件を解決しなくちゃいけないという探偵としての心と、それでも僕のことを愛しいと想う少女としての心。  その2つでグチャグチャになって、壊れそうになっていたことも、知ってるよ。
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