第1章 さいきょうのそうび

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「『ステータス』を見せてくれ」 俺がそう言うと、天井をバックにして再び白い字が現れた。 字は色々な項目をパパっと開いた後で、最後に【ステータス】と書いてある項目を選択する。 いいぞ、思った通りだ。 「さて……と、俺のレベルは……ふあっ?!」 わざと明るく言ってやったが、それが視界に入ってきた途端、俺は全てを諦めた。 この絶望感、ガキの頃にやったカ○ビィ以来だ。 【ステータス】 レベル 1 HP 5 MP 1 体力 2 精神力 0 素早さ 0 かしこさ 0 運 -10 【装備】 ‐ ‐ ‐ ‐ 棺 ……なんだこりゃあ。 ツッコミ所が満載すぎて、どこから攻めたらいいのか分からん。 まずMPが1。 どーしてちょっとだけ残ってるのか。これならいっそのこと0にしてくれよ。 それから運。10かと思ったら頭にマイナスついてんじゃねえか。初期でマイナス付くなんて聞いたことねーぞ。 それから。 これが一番おかしい。 「棺」。 まずなんて読むんだよ。ミヤか?カンか? まさかさっきから動けねえのは、この装備のせいじゃねえだろうな。
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