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ヒカルの事は何も知らない。
と言うか、興味がない。
だって人は裏切るし、期待したら泣きを見るのは自分だから。
アオイはその事を中学時代に嫌と言うほど思い知らされた。
小学生の頃は良かった。
何も考えずに誰とでも遊べた。
それが急に見えない何かがみんなを縛りはじめ、ギクシャクし、バラバラにした。
正直に言って、アマレンジャーもそんなにハマッているとは思っていない。
友だちとよべるほど仲の良い人がいないから、待ち合わせ場所でタッグを組み戦えるのは都合がいい。
そういう意味では、ヒカルとは仲が良いのかもしれない。
でも彼女が何歳なのかも知らないし、どこに住んでいるのかも知らない。
もしかしたら、四十超えのオジサンかも知れないし、隣りに住む専業主婦のオバサンかも知れない。
「オチです!」
「ラジャー!」
多分、ヒカルはまだしばらく街を彷徨うのだろう。
アオイは一時間で画面から抜け出た。
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