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店を出て、一旦落ち着き、メモをもう一度見直した。
今からその場所まで行けば、どう考えても営業時間にはとても着きそうにない。
考えた末に、メモに記された電話番号に連絡を入れてみた。
「ハイ? タロウは留守だッペよ」
老婆の声がそう答えた。
「ダッペって…。絶対に無いな。ココにはない」
迷い人は、藁をも掴むと云うけれど、本当なのだと思った。
「ヤバかった。騙されるところだった」
メモを駅のホームにあるゴミ入れに捨てた。
「でもどこにあるっていうんだ?」
ハヤトにとって、正義とは何か分からない。
ただ、レッドとしてプレーしている時、悪は常に悪であり、正義はいつも正義だった。
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