第1章 正義は何処にある?

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店を出て、一旦落ち着き、メモをもう一度見直した。 今からその場所まで行けば、どう考えても営業時間にはとても着きそうにない。 考えた末に、メモに記された電話番号に連絡を入れてみた。 「ハイ? タロウは留守だッペよ」 老婆の声がそう答えた。 「ダッペって…。絶対に無いな。ココにはない」 迷い人は、藁をも掴むと云うけれど、本当なのだと思った。 「ヤバかった。騙されるところだった」 メモを駅のホームにあるゴミ入れに捨てた。 「でもどこにあるっていうんだ?」 ハヤトにとって、正義とは何か分からない。 ただ、レッドとしてプレーしている時、悪は常に悪であり、正義はいつも正義だった。
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