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「あれ?」
返ってきたテスト用紙を見て、後ろのやつが頭をかいて首を傾げている。そりゃそうだろうな。書いたはずの答案が消えてるんだから。僕のテスト結果も良いものじゃなかったが、他のやつも道連れにできるのは気味がいい。心の中でくつくつと笑いながら、僕は席を立った。
この前五百円貸したやつの元へ歩み寄る。
「なあ、この前の五百円…」
「あ、そうそう、この休み時間に返そうと思ってたんだった。はい、ありがとな」
僕は彼から五百円玉を受け取った。
と、そこで、僕はそいつの頭に右手で触れた。
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