七月十八日正午

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「なあ」 「ん?」 「この前の五百円、返してもらえないかな」 「ああ、そうだった。ちょっと待ってな…はい、サンキュー」  僕はさっきの五百円玉を握った左手を後ろに隠し、右手で百円玉五枚を受け取った。利子100%だ。やったね。  人に触れることで記憶も巻き戻せることに気づいたのはごく最近だ。それを利用すればこんな儲け方もできる。  ほくそえみながら、僕はその場を去った。
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