七月十八日正午
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「ごめん、紙谷(かみたに)君、何度も申し訳ないんだけど……」 昼休みのこと。 クラスの女子の声に、僕はかじりっていた板チョコレートから顔を離して視線をあげた。背中に手をまわしてはにかむように笑っているのは、以前僕が壊れたシャープペンシルを直してあげた子だ。 何度も、ということは。 「また何か壊したのか?」 「あはは、正解……。今度はこれがね……」
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