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深々と積もる雪の音はこの静けさをさらなる静寂に誘う。ストーブの上のやかんからは程よい蒸気がゆらいでいて。こたつの向かいには同じく本を読む人。
A 「ねぇ、そろそろ私の気持ち、分かってくれてもいいんじゃない?」
B 「えっ?」
A 「ねぇ、そろそろ…」
B 「あ、うんうん、あの…僕もちゃんと言おうと思ってたんだけど」
A 「今のこの本の一文よ。」
B 「え…(照)(汗)」
A 「(笑)」
B 「僕は、…本気だよ。」
A 「え……あの、」
B 「今のこの本の一文だよ。」
A 「え…(照)(汗)」
B 「(笑)」
彼と彼女の攻防は冬休み中続いた。
end
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