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この知波驚きなのが人口島なのに緑豊かな山もあれば、綺麗な川にしか居ないと言われている鮎も住み着いている綺麗な川もある。
あくまでも噂であるがこの知波実は移動要塞では無いかと言われたほどなのだ。
てかメガフロートに山とか川とか作った日本人凄いわ。
そんな知波、ちゃんとした町として栄えているので生活には不便がない。
「さて、まずクリーニング屋に行って制服取って……それからこの大量のお使いを片付けるか。」
そうと決まればさっさと行こう。
お気に入りの曲を聞きながら俺はのんびりと景色を楽しみながら町を歩き出した。
町は一部地域道路の改装工事のために工事中となっていて工事中の看板やその工事の為に使われる道具が道路の片隅に置かれている。
「あーあ……ここも工事中か……」
人口島と言うこともあって普通の配管とは別に海水が流れる配管が有るらしくそれが錆びて海水が漏れるトラブルが有るためその対策で新型の配管に変えているらしい。
まあ幸い隅の方は人が通れるようになっているのでそこを歩けば問題は無さそうだ。
俺の前を歩いている女の子もその道に行こうとしてるし後を着いていけば良いだろう。
『それにしても……なかなか可愛い娘だな……』
ちらっと見ただけだが顔もなかなか可愛いしスタイルもけして悪くない。
大人しい顔に似合った肩までかかる位のセミロング。
地毛で有ろう明る目の茶髪。
誰が見ても可愛いと言われるレベルだ。
『あー、昼からこんな可愛い女の子見れるなんて眼福眼福♪』
なんて浮かれてたら……
ガツン!!!!
乾いた金属質な音が響いた。
「えっ?」
勿論俺はなにもしてない。
前を見ると先程の可愛い女の子が工事中と書かれた看板に頭をぶつけ倒してしまったらしい。
頭を押さえて悶えている。
『成る程今流行りのドジっ娘ってやつか。』
女の子は倒れた看板を直そうと手をかけ持ち上げたが今度はそれが横に立て掛けってあった工事に使う道具に当たりそれが雪崩のように落ちてきた。
ドジっ娘にも程がある……
「はわわわわ!!……うぅ……またやっちゃった……」
この調子だと被害がまた拡大しそうだ。
「あのー大丈夫ですか?」
「あ、え、その……はい。大丈夫です……」
可愛らしい声で女の子は答えた。
「取り敢えず手伝いますね。」
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