第1章

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そう言って俺は女の子の上に降り注いだ道具をもとの場所に戻し始めた。 この女の子がまた被害を拡大させないよう注意をしながら看板を建て直し道具をもとの場所に立て掛けた。 「あ、あの!ありがとうございます……」 女の子はもじもじしながら小さい声でお礼を言ってきた。 ヤバイまじで可愛い。 「いえいえ。大したことしてないよ。」 「私つい昨日こっちに引っ越してきたばかりで……工事中の道路多いんですね……」 「うん、海水管の改装工事らしいからね。所々こんな感じだから気を付けた方がいいよ。」 「はい。ありがとうございます。あの……すいません……えっと、その……ご迷惑でなければ……もしよければなんですけど……あの……道を教えてもらっても良いですが?」 女の子はおどおどしながら俺に聞いてきた。 俺としてもこんな可愛い女の子の頼みは断れないし何より今こんな可愛い女の子と喋っていられるなら大歓迎だ。 なんならこのまま道案内だってやってやるぜ。 「良いですよ!あっどこに行きたいんですか?」 「えっと……葛西クリーニングってクリーニング屋さんに行きたいんですけど……」 なんとこれも神が俺に与えたチャンスか…… 神様仏様この世に存在する全ての信仰対象よあなた方に私は感謝します。 「葛西クリーニングなら俺……じゃない、僕も今から行く途中なんですよ。一緒に行きましょうか?」 「えっ?いいんですか?じゃあ……お言葉に甘えて……」 よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!! 俺は心の中で狂喜乱舞、ガッツポーズした。 「じゃあいきますか。」 「はい、お願いします……」 二人で仲良くとは行かないが少しずつ会話しながら二人は歩みを進めた。 この可愛い女の子、名前は《淵上みほ》と言うらしい。 みほちゃんか…… 『何か妹のアニメ大好きな娘に見せてもらったアニメのキャラクターもみほちゃんだったな……』 某アニメの軍神様を連想させられるみほちゃん。 「淵上さんは昨日引っ越してきたんだよね?」 「はい、まぁ、その実家の方で色々ありまして……此方には一人で来ました。」 「そうなんだ……」 はぁ……幸せだ。こんな時間が永遠に永久に続けば俺は来生雑草でもいい。 あっ神様雑草はやっぱり止めてください、せめて生き物に……
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